「グリフォンズ・ガーデン」, ウメコと言えば, ピント合わせ
「グリフォンズ・ガーデン」
早瀬耕さんの本。ねおんさんに借りました。2つの世界の、認知工学を専攻する主人公とその恋人のお話。ねおんさんの予想通り、僕のツボにぴったりでした。本の帯にも、「わたしにとって、無限はあなたよ」とか「恋人たちがのびやかに愛を語りあう。」なんて書いてある(笑。あっという間に読んでしまった。
実は他にも「ハイパーワールドで」とか「仮想現実感小説」とか帯にはいろいろ書いてあって、それはきっと 1992 年というこのお話が書かれた時代にこの本のような発想は目新しくて、あまり親切とは言えない本の内容をちょっとでも補完するつもりで当時の編集者がつけたのでしょうが、2004 年の今読んでみると、本の内容は古びれていないのに、帯の言葉の古さが際だっていてちょっと面白いと思った。
養老先生が「脳化社会」と呼ぶこの世の病理が進んできたからか、この本の主人公が感じるようなテーマは最近いろいろなところで目につきますね。こないだ読んだハルヒもそうだし、「万物理論」もそう。「審判の日」の中の「闇が落ちる前に、もう一度」もそうです。たまたま僕がここのところ読んでいた本たちとのこの文脈の一致はなんなんでしょうか。10 年以上前に書かれたお話なのに「古びていない」と感じたのは、そんなところにも原因があるのかも。
「無限」の話、「天動説/地動説」の話、「数字の色」の話、何だかごく最近にも話題になっていたような話がいっぱいつまってて、すごく面白かった。細かな表現にはさすがにちょっとこっぱずかしくなるようなところもあるけど1、書かれていること全体のクオリティは 10 年以上も前に、20 代の作者が書いたお話とはとても思えないです。
ウメコと言えば
あいかわらずデカレンジャーは面白い。前々回の「レクイエム・ワールド」の回なんて、むちゃくちゃ凝った作りでしたよ (ウメコ大活躍だったけど、うさどんちゃんと見れたかな?)。前回が 40 話だったから、後 10 話でおしまいですね。うーん寂しいような、楽しみなような…。
ピント合わせ
先週末は有葉の小学校の学習発表会 (昔の学芸会ですな) で、例によって僕はビデオ撮影係。体育館の一番後ろに他のおとうさんと一緒にすずなりに並んで撮影してきました。ビデオは普通のカメラと違って永い時間構えていなきゃダメで、ちょっと古い我が家のビデオは結構重くて、おかげで手が筋肉痛に。手ぶれもひどい(笑。そろそろ三脚の導入をマジメに考えなくては…。
ところでそうやってビデオを撮影中に、液晶ファインダーからふと視線をあげて裸眼でステージ上の有葉を探そうとしたんですが、いつまで経っても目のピントが合わずに非常に難儀しました (結局最後はあきらめた)。ここのところ目を酷使してるからかなぁ、とちょっと反省。会場が暗かったせいもあると思いますが、僕の目の AF はデジカメにも劣るなぁ、と思った(笑。皆さんどうやって対処してるんでしょうね。