「雲のむこう、約束の場所」, 週末
「雲のむこう、約束の場所」
「ほしのこえ」の新海誠さんの劇場用長編アニメーション。「ほしのこえ」は 24 分と短いアニメーションでしたが、こちらは 90 分以上あるいわゆるふつうの劇場用アニメです。個人的には思いのほか SF 成分が多くて驚いた。考えてみれば「ほしのこえ」も SF だったわけで (テーマは恋愛だけど)、新海さんは結構ほんとに SF 好きなんですね。
SF とはいえ、今回もやっぱり男の子と女の子がテーマのお話です。話のテーマとしては「ほしのこえ」とほぼ同じ、と言ってもいいかもしれない。監督の意向としては、今回は「物語の明確な出口を作りたかった1」そうで、そういう意味ではかなりはっきりとした結論が用意されています。そういう今作を良いと見るか、前作の方が余韻があって良いと見るかは人それぞれかも。
こんなことを言うと監督には失礼に当たると思うのですけれど、想像以上にちゃんとした映画だったので、僕の中での位置づけも「ほしのこえ」のそれとは少し違う感じがしています。新海さんの魅力とも言える、ノスタルジックなモノローグとか2、とてもきれいな色づかいの風景シーン、なんかは健在で、90 分のかなりの部分がそういったカットでしめられているわけですけれども、僕は微妙に全体が長過ぎるように感じました。あのくらいゆったりした空気感を監督が望んだ、と言われればそうなのかもしれないけど、特に中学時代のカットはもう少し全体に絞り込んだ方がより印象深くなったような気がする。
あと、「ほしのこえ」のタルシアンのデザインにも感じましたが、各所に「エヴァ」の影響が色濃く出ています。「エヴァ」はそれだけ後世のクリエイターに影響を与えうる作品だった、それだけエポックメイキングな作品だった、ということなのかもしれないけど、僕の中ではまだそこまで咀嚼されきってはいないんじゃないかと思っていて、作中そこここに感じられるある種無邪気なリスペクトに対して、微妙に居心地の悪さを感じてしまったりしました。
なんだかこれだけ読むと辛口コメント、って感じるかもしれないけど、僕はとっても楽しめましたよ。新海さんのいいところは、「ほしのこえ」以上に洗練されて、よりクオリティアップして盛り込まれていると思ったし3、ちゃんとした長編アニメーションとしてストーリーも考えられている (ちと小粒感があるのは否めないけど)。次の作品が楽しみです。
週末
なんだか最近は本や映画のことばっかりで、「コンテンツ消費日記」と化しているなぁと反省して、家でのことを少し書いてみます。
こないだの土曜日はあゆみさんの誕生日でした。でも、あんまり誕生日らしいことはしてあげられなかったなぁ。いつも通りのお片づけとお掃除に明け暮れる土曜日だったような。
そういや有葉が「また見たい!」というので「サウンド・オブ・ミュージック」をまた見たのだった。子供が見ている横で大人は部屋の片づけをしようと思ってたのに、気が付くと大人もまた見てしまい。いつ見ても、何度見ても感動する本当に素晴らしい映画ですね。
掃除をする時はいつも、テンションをあげるためにふしぎなタンバリン…じゃなくて音楽をかけるようにしているのですが、先週は金曜の夜に TV でやっていたので録画した「プレイバック!全米ヒットチャート No.1」をかけながらお掃除。懐かしい曲がいっぱいだよ。「うぃあーざわーるど」もかかってたけど、それにしてもスゴイ顔ぶれだねぇ…。
週末恒例のことといえば、上履き洗い(笑)とヴァイオリンの練習。有葉とは、「3年生になったら自分で洗うこと」と約束してるんだけど、どうなることやら。ヴァイオリンは有葉の練習につきあってお父さんも練習してるんだけど、ここのところずっとめちゃくちゃ基本的な練習を有葉と一緒にしているしているせいで、お父さんもなんだかまた少しうまくなったような気がするよ(笑。G 線は右手が疲れるんだよねぇ。
この週末はずっと天気が悪かったこともあって、それ以外ののんびりタイムはもっぱら家族でドラクエ三昧。総プレイ時間もとうとう 50 時間を超えて、お話もそろそろ佳境って感じなんだけど、いろいろ脇道に逸れてしまってなかなか進まないのであった。
そういや、デカレンジャーが終わって新しく始まったマジレンジャー、今度は兄弟5人が主人公。今時5人兄弟とは実に子だくさんでよろしい(笑。「魔法」のモチーフがもろハリポタっぽくて、そう考えると去年とかその前とか、もっとハリポタがブームになっている時ならば良かったのにね、という話をあゆみさんとしていたりしました。今お父さんと子供たちは仮面ライダー響鬼に夢中ですよ!ひびきさんの「よっ!」という手の動きをまねしたりして。