きょうのつぶやき@digitune
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早瀬耕「彼女の知らない空」読了。
普段往復3時間以上かかる通勤電車の中が僕の主な読書時間だったので、リモートワークが始まってから読書が進んでいなかったのだけれど、週末ふと続きを読み始めたら止まらず一気に読んでしまった。この本もとても良い本でした。面白かった。 (20:45 Twitter Web Appから・詳細)
本作は全7編からなる短編集で、各話に緩やかなつながりはあれど基本的にはそれぞれ独立した作品。ただ、真ん中の3作の関係や「グリフォンズ・ガーデン」も彷彿とさせるような円環を感じさせる最終作の趣など、「プラネタリウムの外側」でも感じた全体構成の美しさに惚れ惚れする。 (20:45 Twitter Web Appから・詳細)
書き途中で送っちゃった。1作目の「かはく」のくだりにはとても憧れを感じ、以前書いた2作目共々主人公達には深く共感した。そして3作目「7時のニュース」、実は一番好きかもしれない作品。世界のありようについて分け隔てなく視線を送る様がとても自然で、僕もそうありたいと思う。 (21:16 Twitter Web Appから・詳細)
「塹壕」はとても重いお話だったので、「オフィーリア」と対になっている、と考えると個人的にはちょうど良い感じ。「オフィーリアの隠蔽」は読み終わってみると本作中屈指の華やかなお話でしたが、全体の雰囲気からするとラスト前に置かれているのも納得。 (21:16 Twitter Web Appから・詳細)
そして「彼女の時間」。本作中唯一「SFマガジン」掲載作だけあって一番SFっぽさがあったけれど、この短編集の中に編まれると、綺麗に全体のトーンと合わさり最後のピースとして見事にピタリとはまった感じ。時計という無機物の裏にも世界を思う感覚に共感。 (21:16 Twitter Web Appから・詳細)
ところで本作ではスペースシャトル計画(とその蹉跌)のことに何カ所かで触れられているんですが、「オフィーリア」で深田課長が話してくれた「逸脱の標準化」というお話は、自分の仕事の話としてもとても考えさせられました。 (21:16 Twitter Web Appから・詳細)
「逸脱」の本質を理解せずに、その結果への影響や対処にかかるコストなど外側だけで経験的に(=怠惰に)判断してしまったことのツケは結局後で払わないといけないことになるんですよね。自省したい。 (21:16 Twitter Web Appから・詳細)
他にもいくつか書きたいことがあったような気もするが、思い出せないのでとりあえずここまで。思い出したらまた書こう。読んでいていろんな思いが頭を駆け巡る本は良い本だ。 (21:16 Twitter Web Appから・詳細)
一つ思い出した。本作の登場人物達は、どの人もとても「きちんと」喋る。現実社会でこんなに理路の通った話が出来る人は僕の20年を超える社会人生活でもかなりレアな気もするけれど、これが普通の世の中になって欲しい、とも思う。これもまた、早瀬さんの未来へのまなざしなのだろうか。 (21:23 Twitter Web Appから・詳細)