bird仮面ライダー剣, この週末, 「国産ロケットはなぜ堕ちるのか」

仮面ライダー剣

スペードのブレード、ダイヤのギャレン、ハートのカリス、53体のアンデッド1、今回の仮面ライダーはトランプがモチーフなんですね。子供たちは早くも「クローバーはまだかー」なんて言ってます。
カード化したアンデッドの能力を奪って強くなる、という設定は良いとして、最初はライダーキックすら使えないライダーというのは結構情けない(笑。あと、ブレードの剣崎くんとカリスの相川くん、それと牛乳大好き虎太郎のキャラがむちゃくちゃかぶってて、見分けられるようになるが大変でした (今日の5話目くらいからようやっと、という感じ)。天音ちゃん親子の存在がまた問題を難しくしているような。天音ちゃんの叔父さんは虎太郎で、相川くんは単なる居候なんだよね。
子供たちはちとついていけてないかも…。毎回父親解説付きです。ハッ!もしやそれが狙いなのか?!
デカレンジャーは今日も最高でしたよ!!!(笑。みんなも見よう!

この週末

は家族がみんな少しづつ風邪っぽくて、家でおとなしくしてました。外は結構暖かかったみたいですね。でも風も強くて花粉症の僕はますます外に出たくなくなるのだった。

「国産ロケットはなぜ堕ちるのか」

国産ロケットはなぜ堕ちるのか H-II や H-IIA の失敗についていろいろ書いた本。

「なぜ堕ちるのか」というタイトルのわりには、今の国産ロケットの成功率は他の国のものと比べてもそれほど低いわけではない、と最初に書いてある(笑。とまぁチャチャはおいておくと、日本の宇宙開発の管理している官僚機構、さらには政治家に対する恨み事が延々書いてあるんですが、今の日本の行政機構が非効率であることは、別に宇宙開発に限らず延々言われつづけていることであって、この本のように各分野でのより良い方法 (報奨金制度なんかはすぐにでも導入してもらいたいですな) をみんなが提示することに加えて、システムそのものをそういうアイディアを元に改良していくプロセスを組み込むことを考え続けないといけないのでしょうね。

なお僕が思うに、官僚組織が組織自体の安定化、最適化に進むことは自然なことです。というか彼らにとってはそれが仕事です。政治家の規定したシステムを、最適に安定して運用してくれる人達は絶対に必要でしょ?
松浦さんは官僚組織、今までの政治家に対して恨みをぶつけていますが、結局のところ、国民がもっと意識的にならにゃいかんという話になるんじゃないか、というのが僕の意見。システム自体を改良するのはあくまでも政治だからね。とりあえず単一の政治専門家集団がずっと政権を握っている、という事実だけでも、(その政治専門家集団が例えどのようなものであったとしても) 単純に良い状態とは言えないと思うんですけどね2。多少問題はあったとしても、違う方向から力を加えられる人達にもときどきは政権を与えるべきだと思うのですよ。

「ついに中国に抜かれた!」という煽りコピーはイマイチ。人の心のそんな部分を揺り動かしたところで、この問題の解決にはならないよん3

コメント

うさ (Mon, 23 Feb 2004 08:42:12)
*1 仮面ライダーババ・・・あみだババアみたい・・・
かぴさん (Mon, 23 Feb 2004 21:13:48)
> 政治家の規定したシステムを、最適に安定して運用
> してくれる人達は絶対に必要でしょ?

自己組織化でどうにかしよー。
Digitune (Mon, 23 Feb 2004 22:12:46)
わはは。ムリぽ>かぴのすけ。
かぴさん (Tue, 24 Feb 2004 22:33:01)
仮に最大多数の最大幸福を目的関数とするならより多数のサンプルに対して利害の対立を最小化する境界面を得ることが解となる。ある種投票はこれを実現する簡易な一手段と見ることもできるがスパンと選択性、因果性などの制限が厳しければ現実的な解法とはなり得ない。例えば、当選後の逐次行動に関しても電子的な即時投票による世論の反映を行い、その結果として何が起こっているのかわかりやすく示すなど各種制約の撤去をしなければ現実的な時間内での解法とはなり得ない。クイズミリオネアにおけるオーディエンスヒントをリアル・マクロなレベルで行うと言えば分かり易いだろーか。各々が満足度を高める方向に動くことで全体としてうまく機能するという一種の自己組織化を期待した方法と言える。
かぴさん (Tue, 24 Feb 2004 22:54:49)
一方で単純に高効率化を各々が目指すというアプローチも当然考えられる。これにはローカルなレベルでも良いのでシステムの無駄っぷりを各自が把握可能なシステムでなくてはならない。各自がすべきは無駄の検出とその無駄を減らすための行動である。また満足度と違い生命が本来持っている達成目標とは異なる努力を要することもあるので何らかの成功報酬制度もシステムに組み込む必要があるだろう。成果の主張に終始するなど本来の目的に沿わない悪作用や効果的な成果の評価方法の確立などが問題として挙げられるが満足度システムに比べて直接的な効率化が期待できるのでうまく機能すれば収束速度の点ではこちらの方が上と考えられる。もっともうまく機能した例を見たことはないが。
Digitune (Wed, 25 Feb 2004 01:03:55)
相変わらずだな、おぬしは>かぴのすけ。
かぴが言っていることは単なる「インセンティブ・モデル」であって自己組織化とは微妙に異なる気がするがどうか?
ちなみに「国」レベルのシステムに適用する場合、合目的的でないシステムを導入することはそもそも難しいんじゃないかと思う。ミクロレベルの変化が相変化を引き起こして結果的にマクロレベルの差異を生むことはあっても。「期待した方法」レベルじゃ不採用となってしまう気がするなぁ。
かぴ3 (Wed, 25 Feb 2004 20:13:02)
ネタにマジレスしてるな。
インセンティブモデルってのは後者のことかね。後者のはまったく自己組織化じゃないだろう。前者がインセンティブモデルだってんだとよくわからんが。
今回の話は導入のしがらみなんか当然無視なので、なんぞか語るのであるならば導入大成功作戦でも展開して見たまえ。
まあ俺はそもそも最大多数の最大幸福がいいなんてさらさら思ってないわけだが。ぽえぽえ。
Digitune (Wed, 25 Feb 2004 22:37:13)
マジレスにしてもあんまりクオリティが高くなかったと反省。
ちなみに
> 最大多数の最大幸福
なんて戯れ言だろ。それを実現する一番いい方法は多幸性麻薬を全人類にばらまくことだ。なんて簡単。
つまりは「幸福」の定義が曖昧なんだから「最大多数の最大幸福」なんて言っても無意味、ということ。
うさ (Thu, 26 Feb 2004 15:23:50)
おまいら難しいはなししすぎだぴょん。
かぴ3 (Fri, 27 Feb 2004 00:24:01)
まあネタか口が滑ったんだろうが一応茶々を入れると、
  「麻薬は結果的に不幸しか生みださない」
そーだよ。幸福度の定義は単純に「満足度の高さ」とでもすればいい。これは主観だからアンケートとかで求まる。
Digitune (Fri, 27 Feb 2004 08:58:38)
ネタであることは間違いないが、
> 「麻薬は結果的に不幸しか生みださない」
は、麻薬を使う人が少数な場合にのみ成り立つ話だな。全人類がほえほえぷーになってしまえばそれはそれでみんな幸せだ。

> これは主観だからアンケートとかで求まる。
まぁそのアンケートが「選挙」なわけなんだろうが、選挙の結果構築されるシステムに対する満足度、つまり幸福度を事前に推し量ることなんてそもそも可能なのだろうか。
俺はそんなこと出来ないんじゃないかと思う。どんなシステムでも、実際に動かしてみないことにはその帰結が自分にどんな満足を与えるのかは分からないと。
だから結局ほとんどの人は全くとんちんかんなところの満足度でもってアンケートに答えている。これってそもそも、「満足度に注目しろ」と言うこと自体が間違っているからじゃないの?
かぴ3 (Fri, 27 Feb 2004 20:39:44)
麻薬の最大に不幸なところは止め処の無い常習性と副作用にあるわけでね。気分がハイになるかもしれんが逆に言えば常にハイにしてなければならない状態になっちまってるわけで、それを幸せと思えるかどうかは怪しいもんだ。過ぎたるは及ばざるが如し。それが俺のルールだぜ。

> そのアンケートが「選挙」

違うだろ。
Digitune (Sat, 28 Feb 2004 09:46:53)
> それを幸せと思えるかどうかは怪しいもんだ。

逆逆。「幸せ」を生むのが多幸性麻薬であって、「幸せ」であるかどうかなんて関係ない。純粋に主観的な問題だからして。まぁ解の一つが無限大、ってだけで何も言ってないのと同じなわけだが。

> 違うだろ。

ちがうのか。普通は「最大多数の最大幸福」という言葉は多数決による民主主義 (で選挙) の話で出て来るもんだと思ってたがな。あれか、かぴ妄想のオーディエンス・ヒントの部分まで含めて、ってことか。

かぴの話があんまり自己組織化っぽく見えないのは、想定されている概念レイヤーが単層 or 2層止まりだからかな。大衆の満足度レベルと全体しかシステム的にフォローしていない。自己組織化する何かなら、あらゆるレイヤーにいろんな概念を生じ、それらが淘汰を繰り返すはず。それが結果的によい方向に向かう、そんなシステムなんであれば、自己組織化された官僚システムと言えるかもね。
かぴ3 (Sat, 28 Feb 2004 22:31:36)
> 逆逆

逆逆。本人が幸せと思えるかどーか怪しいとゆっている。「麻薬で気持ちいい=幸せ感じる」とはしていないんで。

・最大デモクラシー

言葉の一人歩きというやつだな。提唱者の意図とは関係なくイメージで言葉が使われてしまう。おとろしいことだ。

俺の話が自己組織化っぽくみえないのはちみの持っている自己組織化が本から得たアカデミックなイメージでしかないからだよ。

だいたいにしてドーブツどもが満足度なるものを基本として持つに至ってて現在に至りまくっているとこからしてこれは自己組織化くせーじゃねーか。ちみも俺も人類みな自己組織化なんだよいわば。

社会システムがちと硬直化しているのは慣習慣例的なレイヤーの壁の存在が大きいと考えられるが、こいつに割と自然的な淘汰的な欲望と混沌の入り混じった要素群を繰り込んで様子を見てみるのも一興なんじゃんテヘッつー感じのアイデヤがオーディエンスだと位置付けられ得る。

したがって具体的に何が起こるかなんか最初から知ったこっちゃなくて「期待できるよね」ぐらいの話なんでネタなんだよ。でも自己組織化度は低くない。

欲望と混沌とが新たな世界を作るんだよ。と、思ってもいないことをゆっておこう。
Digitune (Sun, 29 Feb 2004 12:33:19)
> 逆逆。本人が幸せと思えるかどーか怪しいとゆっている。

逆逆(笑。「多幸性麻薬」の定義が、「本人が幸せと思える」状態になる麻薬、ってことなんで。「薬が切れた状態」ってのも生じないこと (永続的に麻薬を与え続けること) が前提。

「最大多数の最大幸福」って功利主義 (http://ja.wikipedia.org/wiki/功利主義) のスローガンだったのね。かぴの話だと快楽計算は可能なことが前提だけど、功利主義者の中からも「快楽計算は不可能である」とした一派が20世紀に現れた、と書いてあるね。ふむふむ。

> ちみも俺も人類みな自己組織化なんだよいわば。

(笑。カウフマンも別に「自己組織化のみが進化の理論」と言っているわけじゃなくて、旧来の淘汰と突然変異という概念に欠けていた生命の安定性や初期発生メカニズムなんかを説明する枠組みとして自己組織化という概念があるんでは?と提案してるわけだ。

> こいつに割と自然的な淘汰的な欲望と混沌の入り混じった要素群を繰り込んで様子を見てみるのも一興なんじゃんテヘッ

だもんだからしてかぴの話は「自己組織化」の話というよりも、システムにもっと適切な淘汰圧をつけ加えよう、という話に見える、ということデシタ。

// テヘッ、ってなんだよ(笑
かぴ3 (Sun, 29 Feb 2004 20:13:30)
>「多幸性麻薬」の定義が

妄想か。

>「最大多数の最大幸福」って功利主義

感情のどのパラメータも今時分は厳密な計算なんかたいがい無理だ。統計的にしか論じられん。「幸福度を仮にアンケートでの満足度で表すものとする」というぐらいのもの。

> 適切な淘汰圧をつけ加えよう

それも副産物的にあるだろーがそれ以外のものが何もないとはまったく言えない。それに淘汰と自己組織化を別枠のように述べているが淘汰も自己組織化というベースの上に作られている。単なる副産物。オーディエンスってのは単純に数の寄せ集めだが、だからこそ先が分からないし見物なんだよ。フフフフ。
Digitune (Sun, 29 Feb 2004 23:24:10)
そらまたずいぶん広い定義だなぁ>かぴの自己組織化。それは自己組織化というよりも、単に「フィードバック回路」くらいの呼び方の方が適切かもしれんね。

フィードバック回路付きシステムにする、ってのは俺もある種必須だと思うよ。単純なシステムにおいては自己組織化の話で書かれているようなカオスの縁、多様性最大のフェーズに向かうことが必要になることはあんまりなくて、比較的秩序寄りの状態に落ち込んでしまっても OK なわけでしょう。だけれども、変化する外界に対して狙った秩序領域に留まらせるためにフィードバック回路が必要と。

逆にわざと多様性最大になるようなシステムを作って、システム同士で淘汰させあう、とか出来たら結構面白いかもね。
かぴ3 (Mon, 01 Mar 2004 17:58:52)
自己組織化ってのは特定の現象じゃなくて、割と巨視的に起こる秩序的現象を説明するためのメカニズムなので影響が広くて当然。どこを指して広い定義と称しているのか知らんが。

自己組織化の平衡性のためには系と系との間の「代謝」が必要で孤立系ばかりで自己組織化もクソもない。その「代謝」の一部をフィードバックと称してみるのも別に良かろう。言葉なんてただの記号です。俺の述べていることは元々「フィードバック」という言葉を使うことと対立するものではなかったってこった。対立しないので「フィードバック」という語を使えるとともに「自己組織化」という言葉も使用可能だ。これも物の見方の問題だな。そういう側面でも見れると。

> 逆にわざと多様性最大になるようなシステムを作って、シス
> テム同士で淘汰させあう、とか出来たら結構面白いかもね。

ひさびさに意見らしーのが出たのでこれを見逃すわけにもいくまい。

淘汰が進めば多様性は失われてゆくので淘汰と多様性は基本的に相反する。しかし淘汰されまいと創意工夫する意志の力もある。
システム間で競争すればハードルも日々高まり淘汰と多様性が両立し得る。ここで企業=システムとおけばこれは今日の資本主義社会だ。

つーわけで既にこれは実現されているんだYO!。政治に適用するにゃー政府民営化でもするこったな。あとは社内で多様性を認める努力をするこった。ぱんなこった。

  1. ということはジョーカーもあり、ということですな。 ↩︎

  2. 一般にどんなシステムも同じ方向から力を受け続けていると可塑性が失われていく。 ↩︎

  3. というかそこんところからそっちに流れるわけがないと思う、っつーか (わけわか)。 ↩︎