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ITmedia の岡田有花記者
僕は昨日 (Ruby 作者の) Matz さん日記で初めて知ったのですが、ITmedia の新人記者、岡田有花さんをご存じですか?(特徴的な記事、その1、その2)。サイコーです。これからも頑張って欲しいなぁ。
CES
今開催中の CES に関する報道がたくさん。いろいろと思うところはありますが、まとめて書くだけの時間がないので思い出したらポツポツ書きます。それにしてもいまさら Hi-MD はないよなぁ…。
Final Fantasy
深夜で放送していた映画版をいまさら見ました。なるほど、これは売れそうもない(笑。脚本がシケシケ、役者が大根。同じアニメーションでも他のモノではそれほど「演技ヘタ〜」って感じはしないのに、あの映画であれほどヘッタくそだなぁと感じてしまうのは何でだろう。なまじリアルなだけに細かなディテールがより気になってしまうから?レンダリングが大変で細かいタイミングの調整などが難しかった?
壮大な星の描写とか出て来る乗り物なんかは結構面白かったのに、残念。
Media Center PC
今回の CES で Microsoft がより洗練させてきた Media Center PC。でも、僕は「どうして PC なの?」って思う。今の PC は無駄が多すぎるし、効率も悪すぎる。より特殊化されたモデルが必要なんだと思うけど、Microsoft の立場ではコントロールが難しそう。どれだけうまくやるのか注目したいです。
そういや、Xbox が Sony の RoomLink や Vertex Link の MediaWiz、IO データの LinkPlayer のようなものになるというのは面白い。Xbox にとってはかなりの新しい付加価値なのではないかと思います。
LocationFree
対する Sony は LocationFree というコンセプトを打ち出してきました。これまでも VAIO Media という形では実現されていたわけですけれども、対象を VAIO だけでなく専用デバイスにまで広げよう、という動きがようやく始まった、ということでしょうか。Sony は社内の部署間の連携がとんでもなく悪いからな〜。
ストレージ仮想化
Microsoft の Media Center PC、Sony の LocationFree、どちらについても肝となるのは「ストレージ仮想化」なのではないかと考えています。
Media Center PC について言えば、「PC」という名前はついていますが、Personal Tool としての一般的な PC とはまったく異質の存在であり、どちらかというと家庭におけるコントロールとストレージの中心になろうとしてしているもの、LocationFree も何らかのストレージ (現在のところ VAIO) が家庭に存在することを前提としたものです。どちらも「ストレージ」が中心に存在します。
その「ストレージ」が、いつまでも「単なる HDD のデカい PC」とか「ホームサーバ」というような、「単一の機器」だと考えられているのはおかしいと思うのです。家庭内のデータが集約されればされるほど、その機器の堅牢性、信頼性への要求は高まり、比較的すぐ、単一の機器ではその要求される信頼性をまかなえなくなってしまうでしょう1。ストレージが偏在している環境、それらを統一的に扱うことが出来、データそのものはその環境で可能な限り力強く生き続けられるような仕組みが必要だと思うのです2。
そういう意味で、Apple の、iPod を単なる音楽貯蔵庫としてではなく、個人的なデータは全てそこに格納していく「パーソナルストレージ」とでも言えるような存在としていこうという流れにはとても賢明なものを感じます。Macintosh、iPod と偏在するストレージをスマートな形で (そのストレージの性格に逆らわずに) 自然に統合していこうという流れのように見えるからです。
Hi-MD
携帯プレーヤでは「HDD なし、光ディスクあり」にこだわり、据え置きプレーヤでは「HDD あり、光ディスクなし」にこだわった Sony。後者は去年反省してスゴ録、PSX という製品を作ったわけですが、前者はまだ失敗だと思っていないのでしょうか。きっと iPod を使っている社員だってすごくたくさんいるだろうに、どうしてビジネス上のどうでもいい要請からではない、自分達の体験、身体感覚に基づいた企画が出来ないのだろう…。
リムーバブル・メディア
本質的に、携帯型機器ではリムーバブル・メディアは使いづらいのです (どうしても散らかるので)。「ストレージ」というものがなくデータを細切れに管理するしか無かった時代は、携帯型機器でもリムーバブル・メディアを使うしかなかったわけですけれども、iPod のようなものや、PC、PSX のようなものがごく普通に存在するようになった現在、携帯型機器でリムーバブル・メディアを日常的に使わなければいけない理由はほとんどなくなっているのではないかと僕は思います3。