birdホームビデオのデジタル化

ホームビデオのデジタル化

ビデオカメラを買い換えたのを機に、我が家で昔から撮り貯めた Hi8、Digital8 のホームビデオアーカイブをいよいよ全てデジタル化しようと、先日から作業しています。
手順としては、Hi8/Digital8 対応のカムコーダである我が家の古いハンディカム、DCR-TRV220K を使って、まず PC (古い VAIO type M です) に IEEE1394 インターフェイス1経由で DV エンコードの avi ファイルとしてムービーをキャプチャし、それをまた大昔に安く買った TMPGEnc の VAIO エディションを使ってビットレート上限いっぱいの 9.2Mbps の MPEG2 ファイルへ2パス VBR エンコードして、MPEG2 ファイルのみを PC と外付け USB HDD 2台の計3カ所に分散保存2、という感じです。
同じ Sony の古い VAIO と Handycam の組み合わせなので、必要なツール (DVgate など) は最初から入ってるし動作保証もされているしと、ここまではかなり楽に作業できています。こういう時くらいですよね、メーカー製 PC のメリットを感じるのは3
今回の作業中、とても悲しかったのが、もっとも古いテープの何本かが、キャプチャしようと再生したらぷっつりと切れ、再生できなくなってしまったことです(涙。カートリッジをあけて中身を確認してみたところ、テープの端が一部癒着し、そこから縦に裂けてしまっていました。グーグル先生によると、主にカビなどが原因でこういう状況になってしまうのだそうです。そういえば、切れたのは皆、気密性の高そうな固いプラケースに入ったテープではなく、簡易な柔らかい差し込み式のケースに入った FujiFilm のテープばかりでした。「テープはカビると切れる」ものなんですね。知らなかった…。
とりあえず今回は、これまたかなり昔に PSX を使ってアナログ経由で DVD 化したディスクがあるので、それをコピーすることでしのごうと思っています。もし画質に満足できなかったりまだ DVD 化されていないソースを発見したりしちゃったりしたら、テープ修復サービスのお世話になろうかな…と。
この件などを見ても、データはデジタル化した上で、固定的なメディアではなく、実稼働しているデジタルストレージ上に分散保存するのがもっとも安全なんだなぁ、と思いますね。可能ならロケーション分散までやっておけば完璧。
ちなみに我が家のそういったストレージの中の一つは、mediatomb4 経由で家庭内 LAN へ公開されており、同じく家庭内 LAN にぶら下がりリビングの TV に接続された PS3 からいつでも閲覧可能となっています。そういう意味では、これまでビデオラックの奥にしまい込まれて、そのため滅多に見られることなかったホームビデオへのアクセスが、劇的に簡単になりましたね。新しい XR500V で撮影された AVCHD 規格の H.264 ファイルもなんの問題もなく再生できているし、もうチョー便利!
mediatomb の設定も、それなりにちゃんと思ったように動かせるようになるまでいろいろありましたが5、それはまた別の機会に。


  1. そういや、新しい XR500V にはもはやこの、“iLink”端子は存在しなかったなぁ。個人的には USB よりもこっちの方が好きだったんですが…。 ↩︎

  2. といっても全て家の中にあるので、火事など起きたらひとたまりもありませんが。 ↩︎

  3. しかしそういうローカルな囲い込みばっかりやってたから VAIO は評判が悪くて、その教訓を受けたからなのか新しい XR500V ではインターフェイス、付属ソフト含めそうとう generic な作りになっています。正しい。 ↩︎

  4. Unix 系環境で動作する DLNA サーバ。 ↩︎

  5. ムービーや写真ではそもそも出来ることが限られているのでそんなに苦労しなかったんですが、音楽データについては未だ満足のいく状況になっていません。そもそも大元の ID3 タグの仕様がめちゃくちゃというのもありますし、我が家の場合 iTune、それも相当広いバージョンにわたってリッピングされたデータ、はたまた SonicStage を使ってリッピングされたデータ、さらにフォーマットも mp3/aac(3gp)/ogg が混在、という超複雑な状況なのもいけないのですが…。 ↩︎