国際的サービスと日本の携帯文化, きょうのつぶやき
国際的サービスと日本の携帯文化
先日、個人的に参加しているある団体で、かなり長い間使われることが確実なメーリングリストを立てることになりました。
「かなり長い間」、というのは10〜20年というスパンであり、その時点でメンバーの誰かがボランタリーにサーバを提供する、などの選択肢はメンテナンス面、サービスの継続性という意味からもなくなります。
また、その団体は非営利団体なので、可能な限り維持費は低く、出来れば無料で利用できるところを探しました1。
上記のような条件で国内外のメーリングリスト作成サービスを比較した結果、今回は Google Groups を選択してみました。理由は Google のサービス2である点、送信メールには広告が入らない点、メンバー管理がそれなりに柔軟 (メンバー間ではメアド非公開とか、一般メンバーでも招待可能とか) な点、グループページに wiki やファイルスプールがある点、などです。
その時点ではそれなりに合理的な選択だったと思うんですが、丸2年ほど運用してきて、いくつか難点が見えてきました。
まず、最近の人はほぼ確実にメールアドレスは持っており、また機会に応じてメーリングリスト (若者は皆「メーリス」と略すので、ここでも以下メーリスで) をぽんぽん立てることも、もう極めて日常的に行われています。ただし、彼らが使っているメール用デバイスは基本的にすべてケータイなんですよね。PC のメアドは持っていない、という人もたくさんいます。
だので、メールの読み書きはもちろん、メーリスの管理に至るまで、基本的にはすべてケータイを通じて出来ないと、彼らにとっては非常にハードルの高いものとなってしまいます。
ここで Google Groups に話を戻すと、どうも Google Groups って、日本のケータイから使うにはかなり使いにくいらしいんですよ3。管理 UI やら、そもそもの前提である Google Account なんかも PC ありきの設計ですからね。また、人によっては Google Groups からのメールはデフォルトブロック、となってしまっている人もいるようです。たぶん自分でホワイトリスト管理にしてしまってるのだと思うのだけれど…。
そんなわけで、機能的には優れた国際的に定評あるサービスでも、国内では使いにくいこともある、というお話。
ちなみに、国内のメーリスサービスでは当然ケータイに対応しているところも多いらしい。むーん。その中で20年後も生き残っていそうなのはどこだろう?
きょうのつぶやき
豚インフル=swine flu、ですか。swineって単語、初めて知った…。 (20:12 webから)
改めていろいろ調べてみたけど…豚インフルこえー。何が怖いって事態の推移が速すぎるのがこえー。 (21:50 webから)
そんなわけで早速CDC Emergencyをフォロー。 (21:52 webから)