「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン コンプリート(限定版:PS3版「ファイナルファンタジーXIII」体験版同梱)」
「ファイナルファンタジーVII アドベントチルドレン コンプリート(限定版:PS3版「ファイナルファンタジーXIII」体験版同梱)」
PS3 用の FFXIII 体験版付きです1。
僕は DVD/UMD でリリースされたオリジナルの FFVIIAC は見たことがないので、この作品今回が初見でした。また実際に FFVII をクリアしたのももう 10 年以上前の話なので、完全にストーリー忘れていました。ので、本編を見る前にまず、おまけの特典動画で復習復習。「こんな話だったっけ?」と思いつつ2、一通り全部見た後本編へ。
…なんと言ったらいいんですかね(汗。映像に関しては、「一本の映像作品としては」相当ユニークな映像だと思います。ああいうリアルタッチの CG で2時間の映画を撮りきっているのって、まだハリウッド版の「ファイナルファンタジー」と「アップルシード」くらい?そういう意味では (VII 以降の) FF らしい映像作品だったと思います3。ハリウッド版の時は確か、アホみたいな製作費がかかったはずと思うけれど、あれから数年でこんな映像作品を OVA で出せるくらいには制作環境も低廉化しているのですね4。
ただ、リアルタッチであるが故にいろいろと気になっちゃうことも多く。幸い、僕は「不気味の谷5」はそれほど気にならないタイプなんですが、それでも 1) 美男美女のどのキャラも傾向が同じでだんだん見飽きてくる (そういう意味では主役の男の子、デンゼルの造形、モーションが飛び抜けて良かった)、2) 完全に物理法則を無視していて、そら「ファンタジー」だからw、と言われても、リアル指向の絵とのギャップ、違和感がとても強かった。「キメ」の作り方など、製作者がどうやったらかっこよく見えるのか、だけを追求して作ったような感じですね。その「かっこよさ」が、必ずしも万人受けするものだったとは僕は思いませんが。あと、ティファの二重瞼がすごい不自然で目のやり場に困った。プチ整形にちょっと失敗しちゃった人のようで…<ヒデー。
この FFVIIAC に関しては「ストーリーが意味不明」というような批判もよく見かけますが (といってもサンプル数は一桁)、まぁ確かに、ストーリー自体はわりとどーでもいい感じでしたね。ストーリー関連で今回一番の収穫は、FFVIIAC とおまけ映像でいろいろ復習して、アエリスが実はザックスの彼女であってクラウドなんかどーでも良かったんだということがわかったこと、かなw。10年前プレイしてたときは確か、「ティファとエアリス、どっちとくっつくんだろう…ドキドキ」なんてドラクエなんたらみたいな展開だと思っていましたよ。ところで、タイトルの「アドベントチルドレン」はあの3兄弟のことを指す、ということでいいんですよね?
ちなみに、ほぼ同時期に発売された「WALL・E」の BD を見ちゃうとこっちを見れなくなるに違いない、と思ってこちらを先に見たのは内緒だ(笑。
ところで FFXIII の体験版ですが、まぁ可もなく不可もなく、という感じなのでは。いくつか率直な感想を書くと、1) プレイしていて一番感じたのは、プレイ感がミストウォーカーの Xbox360 用 RPG、「ロストオデッセイ」の体験版をプレイしたときと非常に似ていた、ってことと、2) 相変わらずストーリー運びがぬるいこと、3) しかしアフロな頭にひよこ飼ってるおっさんキャラ、サッズの存在だけで我が家では買っちゃうかもしれないこと、というところでしょうか(^^;。
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そこっ!「どっちがおまけ?」とか言わない!w ↩︎
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ザックスとか、僕の中では完全に雑魚キャラ扱いだったよ…。FFVII にはなんの思い入れもないので記憶の中でもヒドイ扱いなのです(汗。 ↩︎
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まぁゲーム内では今やよく見るタイプの映像ではあるのですが。 ↩︎
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とはいえ、この作品ってこの手の映像作品としてはバカみたいに売れたらしいので、最初からそのくらいの製作費は折り込み済み(=そんなに安く作ったわけじゃない)なのかも。 ↩︎
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人に似せたロボットなどを作るときに、最初は何とも思わないのに、ある程度以上似てくると急にそのロボットが不気味に見えてくる現象のこと。リアルを指向している創作物の製作者は、皆この問題をどうクリアするかに日々頭を悩ませている<ウソ。 ↩︎