birdとりあえず、やってみる

とりあえず、やってみる

昨日の夜、NHK で B’z のスペシャル番組1を放送していました。音楽の好き嫌いはともかく、20年間も J-POP の最前線で活躍している彼らの仕事のやり方、仕事への取り組み方は、とても興味深かった。
中でも一番印象に残ったのが、ギターの松本さんがスタジオで曲を仕上げていくプロセスについて語った中の、「誰かからアイデアがあがったら、とりあえず何でもやってみる。やる前に捨ててしまうことはしない」というお話でした。そりゃねーだろ、と思うようなことでも、とりあえずやってみる。やる前から捨ててしまったら何も残らないけれど、とりあえずやってみるとそこからいろいろ生まれることもある。これまでもそうやって助けられてきた、と。
チームを組んで物作りに取り組む、という場面では、松本さんがおっしゃっていたようなことって僕もすごく大事だと思うんですよね。もちろん効率重視でそんな余計な try and error をしている暇はない、というような状況もあろうかとは思います。でも、どんなアイディアでも単に捨ててしまったりせずに、とりあえずやってみる、最低でも検討はする、という姿勢は、年齢も経験もまちまちな人たちとチームを組んで仕事をする上で、メンバーの力を最大限引き出すためには重要なスタンスだと思います。

コメント

かぷぃ〜のすけ (Wed, 08 Oct 2008 01:03:58)
ちょーっとコメつけすぎな感じだけど、この話題は実に身に覚えが
あるので一言書かせてもらうぞ。

最近、経営戦略なんかでよく聞く言葉に「選択と集中」ってのが
ある。まー、理屈を聞く分には理に適ってるよーな気がする言葉では
あるんよね。実にキケンな言葉だ。詭弁。

自分の経験から言うと、ダメ元でとりあえずやってみたら意外
と良かったってことが何度もあるわけよ。未だにその技術使ってたり
するわけよ。割とブレークスルー的に。思いつきってのは時折、熟考
を超えてるときがある。

解がなかなか見つからないとき、実はとっくの昔に切り捨てていた
部分に突破口があったりするのだな。捨てたアイデアの水平思考。

パワー不足を棚に上げてアホ戦略で乗り切ろうとするアホ経営者は
すっこんでろってこった。
Digitune (Tue, 18 Nov 2008 23:12:40)
超遅い返事ですまん>かぴのすけ
結局、ある程度以上の規模の組織/集合なら、多様性を持つものが長期的に見ると生き残る、ってことだよね。多様性をいかにして維持するか、というか。
「選択と集中」はきわめて合理的な考え方なんだけれど、適応すべき世の中の方が不合理なので、戦略としては必ずしも正しくない場合がある、と。
そんな感じ。
かぷぃのすけ (Wed, 19 Nov 2008 01:31:48)
いや、手を広げすぎた会社はたいていぶっつぶれるよ。
だから選択をすることは重要だと思う。
そんでここぞってところで集中することも必要だと思うよ。
でも、それをいろいろ試してみることの否定だと捉えるのが間違ってんだよね。
正しく選択するためにはいろいろ試してみないとわからんから。
Digitune (Sat, 29 Nov 2008 12:45:34)
> そんでここぞってところで集中することも必要だと思うよ。
> でも、それをいろいろ試してみることの否定だと捉えるのが間違ってんだよね。

御意。

  1. このリンク、すぐ切れそうな予感…。 ↩︎