birdATOK X3 for Linux (2)

ATOK X3 for Linux (2)

先日購入した ATOK X3 for Linux (以下、atokx3 と略)、便利に使っていますが、いくつかあった難点とその対処について記録しておきます。

以前の記事でも書いたとおり、デフォルトの「GTK_IM_MODULE=iiim」状態で使っていると、ubuntu 標準のパッケージ管理ツール synaptic が動かなくなってしまうだけでなく、他にも eclipse が動かなかったり、システムアップデータが途中でハングしたりと、ちょっといろいろ調子悪くなってしまうことが分かりました。

そこで、/etc/X11/xinit/xinput.d/ja_JP を $HOME/.xinput.d/ja_JP としてコピーした後、下記のように変更して、GTK 利用時も xim 経由で ATOK を使うようにしてみました。

XIM=iiimx  
XIM_PROGRAM=/usr/bin/iiimx  
XIM_ARGS=-iiimd  
#GTK_IM_MODULE=iiim  
GTK_IM_MODULE=xim  
QT_IM_MODULE=xim  
  
#if [ "$lang_region" = "ja_JP" ] ; then  
        export HTT_DISABLE_STATUS_WINDOW=t  
        export HTT_GENERATES_KANAKEY=t  
        export HTT_USES_LINUX_XKEYSYM=t  
        export HTT_IGNORES_LOCK_MASK=t  
        export JS_FEEDBACK_CONVERT=t  
#fi  

なお、これも以前書いた通り、xim で ATOK を使っていると、当初「半角/全角キーで ATOK を on にはできるのだが、off にすることができない (キー入力ではどうやっても off にできない)」という問題があり、off にしたいときにはいちいち ATOK パレット上のボタンをマウスでクリックせねばならず、ちょっと面倒な思いを味わっていました (GTK/QT 双方とも)。

自分でいろいろ試した範囲ではどうしても直すことができず、結局 JustSystem のサポートページから問い合わせてみることにしちゃったのですが、ubuntu は正規サポート環境ではないにもかかわらず比較的すぐとても丁寧なお返事をいただき、上の設定ファイルを見れば分かる通り、ファイル後半の環境変数をセットしている部分前後の if 文 (とそれの対となる fi 文) をコメントアウトすればよい、とのことで、実際に修正して再ログインしてみると、一発で直ってしまいました。

お返事のメール中では他にも、GTK アプリ全体を xim 経由にするのではなく、調子の悪い synaptic や eclipse のみを xim 経由で使うようにする方法などもとても細かく説明してくださっていて (各プログラム起動時に GTK_IM_MODULE=xim をコマンドの前に書く)、とても素晴らしいお返事でした。

最近、僕はどうも初期不良品を引くことが多いのですが (<クレーマーへの道?^^;)、今回の JustSystem のプロフェショナリズムあふれる対応にはとても感激しました。本当にどうもありがとうございました。