bird「『WiiFit』は、実は大きな賭けだった」

「『WiiFit』は、実は大きな賭けだった」

 なぜか? ゲームの歴史を知っている者ならば、「周辺機器を利用したソフトは、高く評価されることはあっても、スマッシュヒットすることはない」という常識が存在することは、痛いほどよく知っているからです。

そんな常識、ありましたっけ?PS2 の「太鼓の達人」は200万本以上、「Eyetoy」は少なくとも355万本は売れたようですし、DDR にいたっては650万本以上です。また、最近欧米では Guitar HeroRock Band といった Guitar 型コントローラを使ったゲームがアホみたいに売れてます。そういった結果を見てもなお、この方は「スマッシュヒットは無い」なんて常識を唱えられるのでしょうか?

後半の考察は DS や Wii のヒットを受けて皆が言っていたことと等しく、つまり「外れ」ではないと思うんですけれども、最後に Wii Fit も新たな UI として定着していくかのごとく言い切ってしまうのは、僕は時期尚早だと思いますけどね。Eyetoy も新しい「General UI」を目指してその後いくつか応用ソフトが発売されましたが、結局最初以上のインパクトを持つソフトは現れませんでした1。Wii Fit の UI を用いた全く新しい「スマッシュヒット」が次々と出てくるまでは、その判断は保留したほうが賢明な気がします。

追記。この人の他のコラムを見直してみたら、この人「常識」が口癖なんですね。あんまり真に受ける必要なかったのかも。

コメント

ねおん (Sun, 16 Dec 2007 15:21:13)
お、また「常識」の話じゃなw

いわゆる業界には色んな「常識」があるのお。たいていウラなんか全く取っておらん話じゃがなあw
物事をどういう目で見ておるか、感じておるか、で常識とかゆうものは常に揺れ動くもんじゃよ。この前の話しと一緒じゃな。
そおゆうものから離れたところに、まあワシらの創造性ってもんはあるんじゃないかのお、本来は。
とゆってもそのアウトプットを受け取る側は、かなり常識とかゆうものに左右されておる。そこをどれだけ意識するか、とゆう所が難しいのお。動きにくい常識を意識して創る分には危険度は低いが、新味が薄すくて目を引かんことは、ままあるw意識しすぎると、時代と寝すぎて、後から見るとショボーンじゃな。ま、今が良ければ、なら、後者で良かろうってことで、みんな今に生きとるわけじゃ。そうして文化は衰退しまくり…おっと、ちと長話になってきたのお、これにてドロンじゃwww
Digitune (Mon, 24 Dec 2007 11:44:36)
> たいていウラなんか全く取っておらん話じゃがなあw

わはは。そんなものかもしれないですね>ねおんさん
ろくに裏を取っていないものを「常識」といってしまう、自分自身を過度に一般化してしまう愚は結構ちゃんと意識していないとすぐ陥りがち。あえて、少しはマイノリティを指向するくらいのほうがバランスが取れてよいのかもしれません。

  1. この間出た PS3 の Eye of Judgement もそういうソフトの一つですね。 ↩︎