N コン全国大会
N コン全国大会
昨日今日と、いわゆる「N コン1」の全国大会の様子が放送されました。とりあえず高等学校の部だけ一通り見たので感想をば。
一昔前は三善晃の曲ばっかりだったイメージがあるのですが、今年は鈴木輝昭の曲ばっかり。こうも自由曲の選曲が偏ってしまうのは、やっぱり合唱界にも流行り廃りというものがあるから、なの?それとも何か変な力が働いている?
しかしそれ以上に驚いたのは2、その鈴木輝昭の曲を選択した学校が全て、賞に漏れてしまったこと。まず「鈴木輝昭以外」を選別してから選んだんじゃないかと思えるような、ちょっと驚きの結果でした。コーラスの完成度という意味では賞を取った学校よりも上と思える学校もあったように思うんですが…。審査員の清水さんも講評でちょっと触れていましたが、あまりにも特定の曲に偏ってしまう今の選曲傾向自体が嫌われた、ということなんですかね。
とはいえ、今年の結果を受けて、杉並学園のようなユニークで思い切ったことを各参加校がし始めるのだとしたら、そういう方向を意図した受賞だとすれば、僕としては歓迎すべき方向性だと思います。金賞受賞校の自由曲が今年の課題曲の作曲者で審査員の一人である松下耕の曲、というのも、「松下センセーそりゃーあまりにもえげつないでしょ」というわけでは決してなくて結果的にそうなっただけだと思いたい(笑。
今年の課題曲はいろいろ言われていましたけれど、結果的に、全国大会であれほど表現に幅があった課題曲にはお目にかかったことが無い、という意味で、僕は非常に楽しめました。みんないろいろ悩んだんだなぁ、というのが素直に伝わってきた。ちなみに僕が一番好きだった演奏は田辺高のモノです。
まぁ後になってみたら、「2007年は松下耕大暴れの年でした」と、あっさりアノマリー扱いされちゃうのかもしれないけどさ(笑。僕はこういう方向性、嫌いじゃない、ということだけは意見表明したいと思いました。