「最後のウィネベーゴ」
「最後のウィネベーゴ」
コニー・ウィリス著。「航路」「ドゥームズデイ・ブック」、はたまた「犬は勘定に入れません…あるいは、消えたヴィクトリア朝花瓶の謎」などで日本では長編のイメージが強い彼女の、これは短中篇集。「女王様でも」「タイムアウト」「スパイス・ポグロム」「最後のウィネベーゴ」の4編を収録しています。ロマンス有りな中2編はやっぱり以前読んだ「リメイク」と印象が似ているなぁ。同じ作者なのだから当然ですけれど。
コニー・ウィリスはとても面白いのだけれど、文体に独特の癖があってあのリズムに入り込めないとイマイチ面白さを味わえない気が1。そういう意味ではいきなり短編集から入るよりも、「犬は〜」あたりのながーい話から入った方が免疫がついてよいのかも。
この本、装丁が良いですね。ちなみにこの本のタイトルの「ウィネベーゴ」はこれのことです。
-
実は翻訳者の大森望さんのリズムだったりして。 ↩︎