bird「光ってみえるもの、あれは」, 「RANGEMAN (レンジマン)」

「光ってみえるもの、あれは」

光ってみえるもの、あれは 川上弘美著。16歳の江戸翠 (えどみどり) くんの悩める日常を描いた小説。いやー面白かった!

川上さんの本は何冊か読みましたが、この本ではその軽妙な語り口が特に印象的でした。軽い、といってもラノベのそれとは微妙に違う。宮部みゆきさんなんかもとても軽いですけど、彼女とも微妙に違う。無理やり一直線に並べてみると「ラノベ−宮部さん−川上さん」だと僕は思うけど、あ、もしかしてこれは単に直木賞、芥川賞とラノベとの距離感に対する僕の単なる思い込みなのかも(笑。その微妙な違いが何か、と問われても、僕にはよく分からないのですけれど (なんて書くとファンに石をぶつけられそうだな…)。読んでいてとても楽しくて、電車の中で何度もニヤニヤしていたので、さぞや不気味な光景だったに違いない。

この本や保坂さんの本などを読んでいると、特別なことのない日常の中からでも、するすると魅力的な文章を紡ぎ出すことが出来る人、というのが小説家と呼ばれる人たちなのだなぁ、と痛感します。もし、僕が彼らの小説に書かれている分の中身を集めようとしたら、それこそ何十年もかかってしまいそうです。すごいなぁ…。

「RANGEMAN (レンジマン)」

RANGEMAN (レンジマン) 1 最近お気に入りの漫画といえば、週刊少年サンデーで連載中のこれ、「RANGEMAN」です。モリタイシ著。恋愛体質の少年、大塚恋児 (おおつかれんじ) 君が、ひょんなことから地球を守るレンジマンになる、という話ですが、とはいえ地球を守るうんぬんという話はあくまでつけ合わせであって、恋児やその周りの友人達の巻き起こす騒動がメインテーマの、恋愛コメディ(?)、という感じ。

週刊誌でリアルタイムに読んでいるせい1もあってか2、楽しいッス(笑。


  1. ここのところ毎週、SAK 氏に読み終わったサンデーをもらって読んでいるのです。サンキュー!>SAK ↩︎

  2. 週刊誌上で読むのと、単行本になってから読むのでは、微妙に読んだ時の感じ方が違いますよね。前者の方が楽しい作品もあれば、後者の方が良く感じる作品もある。面白い。 ↩︎