bird最近読んだ本

最近読んだ本

最近またぱらぱらと本を読みました。めんどくさいのでまとめて一つのエントリにしちゃおう。

世界を数式で想像できれば―アインシュタインが憧れた人々―

世界を数式で想像できれば―アインシュタインが憧れた人々―
ロビン・アリアンロッド著、松浦俊輔訳。物理学がかつて自然哲学と呼ばれていた時代から、数式により自然を表現できるようになって訪れたブレイクスルーを、マクスウェルのお話を中心に書いた本です。英語のタイトル「EINSTEIN'S HEROES」はマクスウェルなどのことですね。物理学者も数学を必ずしも好きで使っているわけではなくて、どちらかというと「必要悪」というか、普段イメージで考えている概念を、皆さん非常に苦労して数式に落とし込んでいる感じが面白いです。いろいろ面白いエピソードを含む本ではありますが、ちょっと散文調でまとまりは薄いかもしれません。

算数の発想―人間関係から宇宙の謎まで―

算数の発想―人間関係から宇宙の謎まで―
小島寛之著。小学校で習うのは「算数」、だけれど中学に上がるとみなより汎用的で強力な「数学」に移行してしまう。しかし、「算数」的な発想の中にこそ、モノゴトの本質を見抜く知恵が含まれているんじゃなかろうか…という本。数学、というのは問題を汎用化し、どんな問題でも決まりきったルールで解くことを可能にする超強力なツール、というのは納得、しかしいざ実際の問題に直面したとき解を導き出す発想力は「算数」の領域、という話に「なるほど」。彼自身が先生だからか、途中に出てくる証明の過程や説明のプロセスが結構込み入っていて、数学的素養の全くない人にはちょっと読みにくい本かもしれません。しかし逆に、そのプロセスを丁寧に追って読めば、なかなか勉強になる本だろうと思いました。

ダ・ヴィンチ・コード(上) ダ・ヴィンチ・コード(下)

ダ・ヴィンチ・コード
ダン・ブラウン著。遅ればせながら読みました。もっと謎解き中心の理知的な話なのかと想像していたら、思いのほかアクション満載でちょっとびっくり。ハリウッド映画ばりにイベントがどんどん進むので、とても読みやすかった。ラングトンがうんちくを言いたいのに我慢している、というのが面白かった。僕が中心テーマだと誤解していた謎解きについては、まぁそんなもんか、というところ。