bird今年も, 轟々戦隊ボウケンジャー THE MOVIE 最強のプレシャス, 劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE

今年も

仮面ライダー、戦隊映画を先週家族みんなで見に行きました。その簡単な感想を。

轟々戦隊ボウケンジャー THE MOVIE 最強のプレシャス

最初はボウケンジャー…なんですが、うーん、ちょっと印象が薄かった。悪くは無いんですが、もともとボウケンジャーには個人的にあまり盛り上がっていないせいか、いつもの TV シリーズの1エピソード、という感じでした。というわけで、次、いってみよー<古っ!

劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE

で、カブトですよ!個人的には、DVD を買ってみた「555」、劇場で見た「ブレード」「響鬼」「カブト」の中で、間違いなく一番楽しめました。DVD も買っちゃいそうです。
もちろん、「普通の大人にも自信を持ってお薦めできる」ほどの出来か、と言われるとたぶんそんなことはなくて、特に脚本、それも科学考証のあたりはかなり子供だまし的ではあります。全体的なストーリーの流れもちょっと投げやりなところも。
しかし、今年の仮面ライダーは、何しろ天道、加賀美の二人の主人公がすごくいい。最近 TV シリーズでもこれまでのクールなだけのキャラクターではなくなってきている天道ですが、映画ではますますエモーショナルに、実にかっこよく仮面ライダーを演じています。そして加賀美。CM で、「こいっ!ガダックゼクター!」なんて叫んでいるところを見ると、これまでのコミカルなイメージが思わず浮かんでつい笑ってしまう彼ですが、映画ではずっとシリアスに、これまた天道に負けないくらいかっこよかったです。
サブタイトルが「GOD SPEED LOVE」1で、「クロックアップ」が必殺技のカブトのこと、そのストーリーは最初のシーンからネタばれ気味ではありますが (そういや今年、このストーリーの本家も復活しましたねー)、それなりに綺麗にまとめていて、とてもよかった。仮面ライダーの劇場版は、いつも TV シリーズとの関係性の持たせ方にとても苦労しているように感じますが2、その点今年の「カブト」はとても綺麗にすべてが収まっていて3、すっきりした気持ちで今後の TV シリーズを楽しむ事が出来そうです。
一点、仮面ライダーは戦隊モノと比べると対象年齢層が高いせいか、今回の劇場版も結構ドラマ部分の比率が高くて、鳥乃 (5歳) なんかはちょっと途中退屈そうでした。お父さんが加賀美、天道の演技にウルウルしている横で、鳥乃は退屈して暴れている、という(笑。いやーすまん>鳥乃。

コメント

MNK (Sun, 13 Aug 2006 11:53:18)
555は結構、好きでした。カブトは今日初めてまともに見たけど、トーンがやや明るめになってていいですね。555とかブレードは暗いので。でも暗いのも好きかも。

だれか、僕にプリキュアのバリエーションを教えてください。。。黒と白の人じゃなくなってるんですけど。。。
まいき〜 (Tue, 15 Aug 2006 22:49:27)
ごぶさたでっす。

それにしても劇場版仮面ライダーは元々東映まんが祭りの流れなので、大人がある程度楽しめるシナリオになった事自体、ずいぶん変わったなーと思う今日この頃っす。

科学考証とかむずかしーことはてきとーで良いのではないかと思うっす。作られた時代が時代とは言え、海の向こうのヒーローはクリプトン星人だったり、クモに刺されただけで超能力を身につけたりしますし。
Digitune (Mon, 21 Aug 2006 22:08:35)
555 はいまだにファンが多いですね>MNK さん
僕がきちんと仮面ライダーを見出したのも 555 からで、最初はあゆみさんだけが子供たちと見ていて、毎回何かしら「うそー」とか「きやー」とか言っているのを聞いて興味を引かれたのでした。ちなみにあゆみさんは馬の人 (木場くん) のファンでした。子供たちは海道さんが大好き。
555 はお話的にもどんでん返しがたくさんありましたが、今年のカブトはそういう 555 の良かったところを再び取り込みたい、と考えているように見えますね。人間に擬態するワーム、という設定もそうだし、ベルトとゼクターが来てくれれば基本的に誰でも (ワームですら) ライダーになれる (=ライダーの匿名性が高い) というのもそうです。
555 やブレードとちょっと違うなぁと思うのは、響鬼のように、いわゆるメインのストーリーとは違うところにも妙なこだわりがあるところです。カブトの料理に対するノリはちょっと面白い (先週の話も結構めちゃくちゃでした。あゆみさん曰く「映画上映中だからお話を進められないからじゃない?」とのこと)。

いえ、「ネタ」に対する科学考証のことではなくてですね…>まいき〜さん
(ちょっとネタばれすると) 今回の映画の冒頭で「隕石により地球上のすべての海が蒸発してしまった」というような状況の説明があるのですが、そもそも、「すべての海が蒸発!」とか、「それにしては街がやけに普通!」とかそういうところが、僕なんかにはちょっと気になっちゃったりした、ということなのでした。SF 的アイディアがまっとうな科学の道を外れているのは至極当然だけれど、外れるにもほどがあるだろう、という感じで(笑。
僕はクラークやホーガン、イーガンなどのハード SF が結構好きだったりするので、やっぱり「中心アイディアは荒唐無稽だけど、それ以外は極めて現代科学に忠実」というような作風が好みなんですね、きっと。

  1. このサブタイトル、最初見たときは「GOD LOVES SPEED」の間違いかと思ったんですが (最強は誰だ、とか言っていたし)、映画を見てみると、「神速愛」という意味がなんとなくしっくりきます。 ↩︎

  2. 「555」は完全にアナザーストーリー (ちょっと未来の話っぽかったけど)、「ブレード」もそうで (こちらはちょっと同窓会、お祭り的テイスト)、「響鬼」は過去、中心組織のルーツの話でした。 ↩︎

  3. 吉川晃司の歌とともに流れるエンディングもすごく良くて。天道、加賀美、ひよりちゃんという主人公3人のスリーショット。 ↩︎