「幻惑の死と使途」, お風呂
「幻惑の死と使途」
なんだかんだと文句を言いつつ読んでいる森博嗣著、S&M シリーズ第6作。いよいよ後半戦です。
今回は奇術がテーマ。相変わらずあらゆる方向に悪趣味な萌絵ちゃんが突っ走り、犀川先生が読者を置き去りにして一人で納得しています (最後にはいやいやながらちゃんと種明かししてくれるのでヨシとする)。まぁトリックはそれなりに面白かった。
ネタばれにならないように気をつけて書きますが、この話を読んでいて一番思ったのは、劇中の登場人物と読者に与えられる情報の差です。曲がりなりにも劇中の人は事件を現実に体験できる(?)ので、読者であるわれわれと比べると与えられている情報に大きな差があるのですよね。自ら積極的に事件には関与せず、したがって事件に関するほとんどの情報は萌絵ちゃんから伝えられている犀川先生にしたって、やっぱり読者との間には歴然とした情報量の差があります1。この話は特にその部分でフラストレーションの溜まるお話でした。こういうのはアンフェアとは言わないのかなぁ?
お風呂
なんだか前にも書いた事があるような気がするんですが、お風呂に入って身体や頭を洗っているときって、なぜか頭がクリアになりませんか?いろいろな考え事に対して、ぱっと考えがひらめく事って、お風呂に入っているときがとても多い気がする。
個人的には前から思っていたことながら、最近、会社の尊敬する人の日記でもよく「お風呂で気が付いた」という記述にぶつかり、ふふふ、と思ったりしました。
コメント
- SAK (Tue, 25 Apr 2006 01:32:37)
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>こういうのはアンフェアとは言わないのか
名探偵コナン以降、最後にどんだけ奇抜な種明かしをするのかだけが、
推理小説の存在意義となりますた。整合性なんて(゜ε゜)キニシナイ!!
もちろん、途中で犯人予想をするなんてとんでもないっ!
- SAK (Tue, 25 Apr 2006 01:39:51)
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追加。
>ぱっと考えがひらめく事って、お風呂に入っているときがとても多い
とても多く、ぱっと考えがひらめいているわりには、でじつね氏
お抱えの未解決の問題が、さほど減っていない気がするのだが?
- ねおん (Tue, 25 Apr 2006 12:06:09)
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ワシは風呂、歯磨き、運転とかな。やっぱほどよく反射で頭動かしてる時、なんか開くんじゃないかのお〜
- しゅ (Tue, 25 Apr 2006 12:13:01)
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風呂、重要ですよね。
最近は2日にいっぺんなんだけど、ひらめきのために毎日入った方がいいのかも!?
- Digitune (Tue, 25 Apr 2006 22:42:24)
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ほっとけっ!>SAK
実はナニゲに君のほうが案件てんこ盛りな気がするぞ(笑。ところでミステリー本流 (ってなんだ?・笑) にとってはコナンの影響力なんて微々たるもののような気がするがなぁ。
いわゆる「意思」を介在させずに大脳を使ってるといいんですかね>ねおんさん
ご無沙汰してます。こちらは相変わらずいろいろテンテコマイですが、幸せな正月を迎えるべく、一生懸命頑張ってます。
昔は調子に乗って一日何回でも入ってたんですが、最近は2回入ると油が切れて超乾燥肌になってしまいます…>「しゅ」さん
そういうところから感じる老化(笑。ところで、新生活はいかがですか?陰ながら応援しています。
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つまり、「現場に居合わせたあなたはそれを見ていたかもしれないけど、読者であるわれわれにはそんな事言ってくれなきゃわかんないよっ!」という状況。 ↩︎