「宇宙は自ら進化した」
「宇宙は自ら進化した」
リー・スモーリン著。何かの本で作者の人の名前だけは見かけたことがあって、それで図書館で手に取ってみた本。宇宙全体を記述できる統一理論 (万物理論とも言われるアレですな) についていろいろ考察していて、ライプニッツの根拠律1や宇宙に存在するものは全てその関係性でのみ定義される、というような考え方を出発点として、そのような前提の元では統一理論はどのようなものになるのかが書かれています。
既存の統一理論に隠された「神」の存在とか、ライプニッツのお話 (リー・スモーリンさんはかなりのライプニッツファンみたい) はなかなか面白かったし、全体的には宇宙論に対する新しい視点が得られてとても良かったんだけど、何しろ翻訳がイマイチでとっても読みづらかった。何とももったいない。
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全ての物事には合理的な理由が存在するはず、という考え方。 ↩︎