birdATOK 17 for Linux の Debian sarge へのインストール手順

ATOK 17 for Linux の Debian sarge へのインストール手順

今日は前に予約した ATOK for Linux の発売日。朝、宅急便で無事到着したので早速 Debian sarge マシンにインストールを試みてみました。そもそもサポートされているとは一切うたわれていない Debian のこと、ある程度の苦労は覚悟していたのですが、思いのほかあっさりインストール出来てしまいちょっと拍子抜け。以下に手順をまとめますね。

参考資料/準備など

ATOK の CD-ROM 内の、doc/ATOK/readme_for_tar.html は tar ball からインストールする手順を書いた文書なのですが、こちらが非常に参考になりました。なお、CD-ROM をマウントする手順等は省略。また全ての手順は root ユーザで行ってください。

1. rpm を deb へ変換

CD-ROM 上の bin/ATOK や bin/IIIMF にある rpm ファイルを適当な作業領域へコピーし、alien を用いて rpm を deb に変換します。

# cp /cdrom/bin/IIIMF/*.rpm .  
# alien *.rpm

2. deb をインストール

出来上がった deb をインストールします。この際、iiimf-gtk22_trunk_r2059-1_i386.deb は /usr/lib/gtk-2.0/2.2.0/ ディレクトリが存在する場合にのみ、また iiimf-gtk24_trunk_r2059-1_i386.deb は /usr/lib/gtk-2.0/2.4.0/ ディレクトリが存在する場合にのみ、さらに iiimf-gtkopt24_trunk_r2059-1_i386.deb は /opt/gnome/lib/gtk-2.0/2.4.0 ディレクトリが存在する場合にのみインストールします。

# dpkg -i iiimf-client-lib_trunk_r2059-1_i386.deb \  
iiimf-csconv_trunk_r2059-1_i386.deb \  
iiimf-docs_trunk_r2059-1_i386.deb \  
iiimf-gtk24_trunk_r2059-1_i386.deb \  
iiimf-protocol-lib_trunk_r2059-1_i386.deb \  
iiimf-rc_trunk_r2059-1_i386.deb \  
iiimf-server_trunk_r2059-1_i386.deb \  
iiimf-x_trunk_r2059-1_i386.deb \  
iiimf-gtk22_trunk_r2059-1_i386.deb \ ←/usr/lib/gtk-2.0/2.2.0 がある場合のみ  
iiimf-gtkopt24_trunk_r2059-1_i386.deb ←/opt/gnome/lib/gtk-2.0/2.4.0 がある場合のみ

3. gtk.immodules の更新

下記手順により /etc/gtk-2.0/gtk.immodules を更新します。

# mv gtk.immodules gtk.immodules.orig  
# gtk-query-immodules-2.0 > gtk.immodules

4. rc ファイルを作成

いろいろなディストリビューションに対応するためか rpm パッケージのインストールでは起動スクリプト関連がセットアップされないようで、下記シェルスクリプトを実行します。面白いことにこのシェルスクリプトは Debian 系のシステムにも対応しているようです。

# /opt/atokx2/sbin/makerc

5. reboot or daemon 起動

システムを再起動するか、下記手順で ATOK 関連 daemon を起動します。

# /etc/init.d/IIim start

6. クライアント側の設定

5.まででとりあえずサーバ側の設定はおしまいですので、あとはクライアント側の設定をするだけです。クライアント側の設定については CD-ROM の doc/ATOK/setting.html が参考になります。

export USE_XOPENIM=yes  
export QT_IM_SWITCHER=imsw-multi  
export QT_IM_MODULE=xim  
.. /opt/atokx2/bin/atokx2_client.sh  
(XMODIFIERS や GTK_IM_MODULES は上記シェルスクリプト中で設定されています。  
他の IM プログラムに関する起動設定、環境変数は削除しておいてください。)
  
X のリソース (.Xresources や .Xdefaults) に含まれる *inputMethod を htt に変更。

以上です。