「書きあぐねている人のための小説入門」, のだめ読んだ, フラットテレビ
「書きあぐねている人のための小説入門」
保坂さん月間最後の本は、保坂さん自身の創作に対する種明かしとも言えるこの本でした。彼の話にはどうして「オチ」がないのか、とか、「ストーリー」というものに対する彼の考え方が分かる、保坂さんの小説を読んだことがある人にとってはなかなか興味深いお話が語られています。とはいえ別に意外なものじゃなくて、小説から感じる通りの彼のまじめさ、正直さ、天邪鬼さがそのまま語られているわけですけれども。
それにしてもこの本は思いのほか「実践的」な本です。修辞法やら暗喩やらなんやらテクニカル・タームで読者を煙に巻いて高尚なことが書いてあるかのように錯覚させる…というようなことはまったくなくて、いつもの調子で彼が一番大切だと考えていること、小説を書くための心のありようのようなものを一生懸命伝えようとしてくれています。
今回彼の本をまとめて読んでみて、その内容の予想を超えた一貫性 (意地悪く言うと同じ話があっちゃこっちゃに出てくる) にちょっと驚いたんですが、それこそつまり、彼がいつも本気で小説を、エッセイを、哲学書を、小説入門を書こうとしていることの証拠なんでしょうね。
この本読んでたら「アンナ・カレーニナ」がすごく読みたくなった…。
のだめ読んだ
妹のところからまとめて借りてきて一気に全部読みました。面白かった…。
フラットテレビ
プラズマ&液晶のフラットテレビがすっかり売れ筋商品として定着して久しい昨今ですが、アメリカではリアプロが盛り上がっているんだそうですね。3管方式から画素方式になって、光学系の改良もありプラズマや液晶などの直視型ディスプレイと遜色ない画質を達成しながら価格が安いの売りだとか。奥行きに関してもどうせ台が必要なら実際にはほとんど差がないらしく。
個人的にリアプロに感じる不安は、光源である電球の寿命とランニングコストです。あの電球は結構寿命が短い上、かなり高いんですよね。そういう意味で、もし白色 LED を使ったリアプロ、なんてのが出てきたりしたらかなり魅力的かも、なんて思ったりしました。