1.6GHz、ファンレス, そういえば transmeta も, 柊次くんおたふくかぜ
1.6GHz、ファンレス
ちょっと前の 90nm の第2世代 Efficeon の記事ですが、実に良いですね。もともとの高効率性もそうですし、CMS のおかげで NX や SSE3 を既に実装出来ている、というのもすごい。
そもそも、こんなファン1を必要とするような石は (美しさという点で) まったく比較になってないですよ。Intel が Pentium M ラインをメインストリームに持ってくる、というのは英断だと僕は思います。しかし Intel としてはいろいろと再実装しなくちゃいけなくて大変だろうなぁ…。
そういえば transmeta も
NX や SSE3 のように Intel や AMD が定めた規格を実装するだけじゃなくて、VIA の Esther のように CMS を使ってどんどん新機能を追加しちゃうと面白いと思うんだけどなぁ。
Esther のような暗号/復号アクセラレータも面白いし、H.264 (MPEG4 AVC) エンコーダ/デコーダなんかもこれからの IT 家電 (アプライアンス) 用としては便利そう。x86 のコードをダイナミックコンパイルするよりも、この手の定型処理ならば事前に人の手でカリカリにチューニングしたコードの方がやっぱり速いだろうし、仮想コプロセッサとしての実装ならコンパイル時間もかからない (あらかじめ用意された内部コードを実行するだけ)。
チップを利用してアプライアンスを実装する側にとっても、たとえ性能向上率が数%〜数10%程度だったとしてもチップ実装コスト的にはほとんど増えないし、なんなら普通に x86 のコードを使ってしまってもいい。ないよりあった方が絶対いいんじゃないだろうか。
CMS チームにはそれだけの余力がないのかな?専用の H.264 エンコーダ/デコーダチップなんかを設計するよりは圧倒的に少ない労力で作れそうだがなぁ…。
柊次くんおたふくかぜ
幼稚園から帰って来た時点で熱が 39 度以上あったらしく、すぐに病院に連れていったら「おたふくかぜ」とのこと。
コメント
- ぴこのすけ (Sat, 05 Jun 2004 18:05:32)
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問題はムラマサ以降搭載の音沙汰がないっつーこと。クルーソー時代に信用を失ったからとはいえトラメタ大ピンチ。前に超ケジバンにも書いたけど後発であるならばバニアスより圧倒的な優位性を持っていなければリプレースさせるのは難しい。
その点、CMSってのは優位性の一つの鍵だと思うんだがね。今時のメーカーも消費者も妙にクールで保守的だ。どうにかしれツネちょん。
- Digitune (Sat, 05 Jun 2004 22:43:44)
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Efficeon 登場時から富士通の Fab で製造される 90nm 版は話題になってて、特に LongRun2 などの目玉機能は 90nm 版から、という話だったのも、採用を躊躇させる原因だったのではなかろうか。そういう意味では約束通り6月に富士通 Fab で製造された 90nm 版をデモ出来た、ってのは幸先が良い。
90nm 以降で問題になると言われてるリーク電流については Intel より少し先を行っているようだし、性能面で遜色ないレベルまで持ってこれてるんだから、ここは一気に機能面で追い抜いてしまったりすると面白いんだけどなー。
- しゅどう (Tue, 08 Jun 2004 13:36:10)
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自分のPCにダイナミックに命令を追加できたら楽しいよねー。
何かまかり間違ってリコフィギャラブルなコプロセッサが流行ったらいいのに。
- Digitune (Tue, 08 Jun 2004 22:42:31)
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> 自分のPCにダイナミックに命令を追加できたら楽しいよねー。
電子ブロック的楽しみなのでしょうか?実はあんまりよく分かってなかったりします。Matz さん以下独自言語処理系を作成する人が後をたたないのと同じような理由なのかしら…。
> 何かまかり間違ってリコフィギャラブルなコプロセッサが流行ったらいいのに。
別に間違いってわけでわ(^^;。僕はあいかわらず「リコンフィギャラブル」がうまく言えなくて舌噛んでます(笑。イテテテ…。
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NAKAMURA Minoru さんの日記より。 ↩︎